究極のホームサウナ

SAUNAGE

January 27, 2023 Photo Masahiro Goda Text Mayumi Sakamoto

これまでのプライベートサウナにないラグジュアリーな空間で、凝り固まった心も体も解き放たれる。自宅で気軽に“ととのう毎日”を。

「SAUNAGE HOME」
ガラス面を大きく取ることで開放感を実現した「SAUNAGE HOME」。内装には国産ヒノキを使用し、その香りにはリラックス効果も期待できる。バスルームや洗面台などの水回りまでトータルで提案し、より快適にサウナを楽しめる空間を実現してくれる。本体価格2,200,000円(施工費別途)。

サウナがブームである。少し前までは、閉じた熱い空間でじっと我慢する男性のイメージがあったが、最近は女性の愛好家も増え、都心にもしゃれたサウナが続々とオープン。サウナで心地良くなることを表現する“ととのう”という言葉も、一般的になったのではないだろうか。
 
昨年12月に発売されたプライベートサウナ「SAUNAGE(サウナージュ)」は、サウナトータルプロデューサーとして活躍する笹野美紀恵氏を監修に迎え、多彩なサウナを手掛ける秀建グループが製作・販売。戸建てやマンションなどの一般住宅用「SAUNAGE HOME」と、ホテルや温浴施設、ジムなどの商業施設用「SAUNAGE PRO」の2タイプを展開する。

「サウナはリラックスする場所」という笹野氏の思いのもと、秀建グループの技術力により実現したプライベートサウナ。目を引くのは、ガラス張りの外観と、内装に施したヒノキ特有の美しい色合い。そこにあるだけでラグジュアリーな雰囲気を醸し出すデザインも魅力だ。

「SAUNAGE PRO」
ホテルや温浴施設、ジムなど商業施設向けに展開する「SAUNAGE PRO」。消防法・建築基準法など、導入に必要な各種基準をクリアし、各種申請などのサポートも行っている。

「SAUNAGE HOME」は組み立て式なので、電気さえあればどこにでも設置可能です。引っ越すことになっても、家具や家電のような感覚で持っていくことができます」と言うのは、秀建代表取締役の野原秀行氏。サイズやレイアウトが異なる4タイプを用意しているが、スペースに応じたカスタマイズも可能だ。発売以来、戸建ての新築やマンンションのリノベーションなど、さまざまな問い合わせがきているという。
 
こだわりは曲線を描くアバチ材のベッド。座面底部のカーブが腰にかかる自重と反発力を軽減する、人間工学に基づいた設計になっている。リラックスした姿勢で横たわれば、足元までしっかり温まる。「自社工場で何度も試作を繰り返しました。一日の疲れが吹き飛ぶような心地良さを体感していただけます」
 
壁は香りの良いヒノキ材、床とベッドは熱伝導率の低いアバチ材と使い分け、ベッドには二人用タイプも展開。ボタン式ロウリュや内装仕上げ、照明、温度計といったオプションも多彩に用意されている。

「SAUNAGE」を監修した笹野美紀恵氏
「SAUNAGE」を監修した笹野美紀恵氏。実家はサウナの聖地として有名な「サウナしきじ」。

自身も“サウナー”という野原氏は、自宅で「SAUNAGE HOME」の使い勝手や動線を検証。どこにでも設置できるが、サウナを存分に楽しむためにはバスルームの近くに配置することを勧める。バスルームや洗面台など水回りを含めたリノベーションを提案できるのも同社の強みだ。

「SAUNAGE PRO」もガラス面を大きく取った外観と、ラグジュアリーなデザイン。基本のレイアウトはあるが、どのような空間にもフィットする自由設計だ。恵比寿のショールームではHOMEとPROの実物を展示している。ヒノキの香りが立ち上る上質な空間を一度体感してみてはいかがだろう。

ショールーム
東京・恵比寿にあるSAUNAGEショールーム。HOMEとPROがどちらも展示されており、奥にはマンションのパウダールームをイメージした空間も用意されている。ぜひ実際に「SAUNAGE」を体感し、新たなサウナの楽しみ方に触れてみてほしい。

●SAUNAGE SHOWROOM
東京都渋谷区恵比寿西1-5-1 1F
TEL 03-5784-1351

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サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE’S CODE DIGITAL」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。