
サウナがブームである。少し前までは、閉じた熱い空間でじっと我慢する男性のイメージがあったが、最近は女性の愛好家も増え、都心にもしゃれたサウナが続々とオープン。サウナで心地良くなることを表現する“ととのう”という言葉も、一般的になったのではないだろうか。
昨年12月に発売されたプライベートサウナ「SAUNAGE(サウナージュ)」は、サウナトータルプロデューサーとして活躍する笹野美紀恵氏を監修に迎え、多彩なサウナを手掛ける秀建グループが製作・販売。戸建てやマンションなどの一般住宅用「SAUNAGE HOME」と、ホテルや温浴施設、ジムなどの商業施設用「SAUNAGE PRO」の2タイプを展開する。
「サウナはリラックスする場所」という笹野氏の思いのもと、秀建グループの技術力により実現したプライベートサウナ。目を引くのは、ガラス張りの外観と、内装に施したヒノキ特有の美しい色合い。そこにあるだけでラグジュアリーな雰囲気を醸し出すデザインも魅力だ。

「SAUNAGE HOME」は組み立て式なので、電気さえあればどこにでも設置可能です。引っ越すことになっても、家具や家電のような感覚で持っていくことができます」と言うのは、秀建代表取締役の野原秀行氏。サイズやレイアウトが異なる4タイプを用意しているが、スペースに応じたカスタマイズも可能だ。発売以来、戸建ての新築やマンンションのリノベーションなど、さまざまな問い合わせがきているという。
こだわりは曲線を描くアバチ材のベッド。座面底部のカーブが腰にかかる自重と反発力を軽減する、人間工学に基づいた設計になっている。リラックスした姿勢で横たわれば、足元までしっかり温まる。「自社工場で何度も試作を繰り返しました。一日の疲れが吹き飛ぶような心地良さを体感していただけます」
壁は香りの良いヒノキ材、床とベッドは熱伝導率の低いアバチ材と使い分け、ベッドには二人用タイプも展開。ボタン式ロウリュや内装仕上げ、照明、温度計といったオプションも多彩に用意されている。

自身も“サウナー”という野原氏は、自宅で「SAUNAGE HOME」の使い勝手や動線を検証。どこにでも設置できるが、サウナを存分に楽しむためにはバスルームの近くに配置することを勧める。バスルームや洗面台など水回りを含めたリノベーションを提案できるのも同社の強みだ。
「SAUNAGE PRO」もガラス面を大きく取った外観と、ラグジュアリーなデザイン。基本のレイアウトはあるが、どのような空間にもフィットする自由設計だ。恵比寿のショールームではHOMEとPROの実物を展示している。ヒノキの香りが立ち上る上質な空間を一度体感してみてはいかがだろう。

●SAUNAGE SHOWROOM
東京都渋谷区恵比寿西1-5-1 1F
TEL 03-5784-1351