偉大なるウォッチアートの世界

パテック フィリップ

January 24, 2023 Text Text Rie Nakajima
January 26, 2023 Last modified

6月10日から25日までの16日間、東京・新宿で開催される「パテック フィリップ・ウォッチアート・グランド・エキシビション(東京 2023)」。約500点のタイムピースとオブジェが展示され、リミテッド・エディションも発表される。ジュネーブの伝統を受け継ぐ後継者として、脈々と紡がれてきた時計製作への情熱と、その舞台裏を存分に体感したい。

スイスとフランスの国境に広がる三日月形の美しきレマン湖。その湖畔にあるジュネーブで1839年に創業して以来、時計製作の伝統を受け継ぎ長い時を刻んできたのがパテック フィリップだ。家族経営によるジュネーブ最古の独立したマニュファクチュールであり、ムーブメントと外装を全て自社で設計。スケッチから組み立て、アフターサービスまで、妥協なき最高のパフォーマンスを発揮し続け、孤高の道を歩み続けている。このパテック フィリップの創作、遺産、哲学を余すことなく伝える「ウォッチアート・グランド・エキシビション 東京」が、一般公開・入場無料で、6月10日から25日までの16日間、東京・新宿の住友三角広場で開催されることが発表された。

今回のエキシビションは、2012年のドバイに始まり、13年のミュンヘン、15年のロンドン、17年のニューヨーク、19年のシンガポールに続く6回目。回を重ねるごとに規模が拡大し、これまでの合計来場者数はおよそ16万5000人に上る。

  • ウォッチアート・グランド・エキシビション ロンドン ウォッチアート・グランド・エキシビション ロンドン
    2015年にロンドンのサーチ・ギャラリーで開催されたウォッチアート・グランド・エキシビション。12日間で合計4万2500人以上が来場した。
  • ウォッチアート・グランド・エキシビション ロンドン
  • ウォッチアート・グランド・エキシビション NY
  • ウォッチアート・グランド・エキシビション シンガポール

東京では2500㎡を超える広大な会場を10のテーマ・エリアに分け、ジュネーブのローヌ通りにあるパテック フィリップ・本店サロンや、その5階にあるナポレオン・ルームを再現。メゾンの歴史や世界に没入しながら、約500点のタイムピースやオブジェを堪能できる。

見どころの一つは、パテック フィリップの職人がタイムピースの装飾に用いる彫金や七宝細密画、木象嵌などの技術を実演する「希少なハンドクラフト・ルーム」。メゾンに継承されてきた技術を理解するとともに、今回のエキシビションのために製作された希少なリミテッド・エディションのハンドクラフト・タイムピースを鑑賞できる。また、マスター・ウォッチメーカーが機械式タイムピースの内部構造を披露する「ウォッチメーカー・ルーム」、パテック フィリップの多岐にわたるムーブメントを展示する「ムーブメント・ルーム」もブランドの崇高なるモノづくりへの情熱を実感できる。

  • ペンダントウォッチ ペンダントウォッチ
    1851年、ロンドンで開催された世界初の万国博覧会でヴィクトリア女王に献上したとされるペンダントウォッチ(左)。同年11月にヴィクトリア女王が購入したと記録されているペンダントウォッチ(右)も裏蓋は美しい七宝で彩られている。
  • ペンダントウォッチ
  • 世界初の腕時計
  • リング型ウォッチ

この機会に最愛の一本を探すのであれば、パテック フィリップ・サロンを再現した「現行コレクション・ルーム」や、大スクリーンにレマン湖の風景が投影され、リミテッド・エディションのタイムピースが展示されている「ナポレオン・ルーム」、あるいはブランドの歴史的なタイムピースにフォーカスした「ミュージアム・ルーム」を訪れたい。膨大な数のウォッチアートに触れることで、その精緻で卓越した構造と、職人の手業がもたらす圧倒的な美しさに魅了されることだろう。

パテック フィリップ・グランドマスター・チャイム5175モデル
2014年に発表された創業175周年記念マスターピース「パテック フィリップ・グランドマスター・チャイム5175モデル」。ケース表裏に文字盤を備え、全20種類の複雑機能を搭載している。

時計愛好家でなくても、開催国に暮らす者として見逃すのはあまりにも惜しい「パテック フィリップ・ウォッチアート・グランド・エキシビション 東京」。パテック フィリップの偉大なるウォッチアートの世界を堪能し、実際に体感するため、ぜひ訪れてみてほしい。

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●パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター
TEL03-3255-8109

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