
沖縄本島の中央部に位置する恩納村は、万座毛青(まんざもうや)の洞窟で有名な真栄田(まえだ)岬など沖縄屈指の景勝地があるエリア。本島と一本の橋でつながる瀬良垣島が丸ごと一つのリゾートを構成する「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」はそのユニークなロケーションが特徴のリゾートホテルだ。
自然の美しさはもとより、沖縄ラバーたちの心をつかむのは、多彩な美食やアクティビティーの数々。好奇心を駆り立てるコンテンツを多彩に用意し、これまでにないリゾート体験を提供している。

特にこの冬おすすめしたいのが、スペシャリティレストラン シラカチの統括料理長で、琉球料理伝承人の資格を持つ嘉数順(かかずじゅん)氏が完成させた琉球和会席「YUGAFU」だ。嘉数料理長が沖縄の食文化を独自にひもとき、伝統料理を再解釈。琉球王朝時代の宮廷料理を彷彿とさせる鮮やかな料理を考案した。
沖縄県産のすっぽんや、神の島と崇められる久高(くだか)島で獲とれたイラブー(ウミヘビ)など地元食材を厳選。身がふっくらとして上品な味わいのイラブーはテビチとともに蒸し物に使うなど、こだわりのメニューで構成されている。
沖縄の味は祖母の手料理にベースがあるという嘉数料理長。なかでも思い出深いのが、お祝いの時にしか食べられなかった田芋の田楽「ターンムディンガク」で、今回のメニューにも入っている。「本コースがお客様の思い出深い料理になるようお作りしています」と、沖縄の食材や料への情熱を強く持ち続けていきたいという。
琉球和会席で供される料理はどれも美しいが、前菜では華やかな沖縄伝統料理を提供。手間がかかることから“幻の料理”と称されるミヌダル、豚肩ロースと魚のすり身で作るシシかまぼこなどが並ぶ。そしてこれらの料理にさらなる華を添えるのは、琉球漆器、やちむんなど沖縄の伝統的な器のほか、有田焼や唐津焼などの美しい器だ。有田焼には人間国宝である井上萬二氏の白磁、唐津焼は中里隆氏の作品などを採用している。

琉球王国時代、首里城では料理や酒、芸能でもてなすことは重要な行事であり、これにより琉球文化が発展したと言われる。そして、おもてなしの心を表現するため、食前酒から始まり、食後酒で締めくくられる。琉球和会席では、沖縄県産スピリッツやフルーツなどを使った食前酒と、食後酒には泡盛をベースにしたオリジナルカクテルを用意。オプションでお酒のペアリングも楽しめる。
オープンエアバルコニー付きの客室は、落ち着いた雰囲気のスタイリッシュなインテリアが極上の居心地を約束する。屋内外のプールに加え、海水を用いたラグーン、瀬良垣ビーチがあり、アイランドならではのゆったりとした時間のなかでくつろぐことができる。リラックスと同時に、新しいおもてなしと美食を堪能できるのは、このホテルならでは。驚きと楽しさとともに沖縄の魅力を再発見し、そこから生まれるエネルギーに元気をもらえるだろう。
沖縄の伝統と日本料理の再解釈「シラカチ琉球和会席 ~YUGAFU~」
琉球料理伝承人の資格を持つ嘉数和食統括料理長が作り上げた新しい形の琉球料理を提供。瀬良垣島の美しい自然とともに、琉球料理の伝統を守りながら再解釈したこだわりのメニューを堪能する旅にでかけてみては。
琉球和会席 ~YUGAFU~
期間:11月1日(火)~
場所:スペシャリティレストラン シラカチ日本料理
料金:お1人様20,000円
営業日:毎週木・金・土 17:00-22:00(L.O.21:00)
※2日前までに要予約。
※営業日は変更になる場合あり(ホームページ参照)。
※オプションにて琉球芸能やアルコールのペアリングをつけることも可能。
●ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄
TEL 098-960-4321 hyattregencyseragaki.jp