
蟹王府(シェワンフ)は東京・日本橋、三井二号館内にあるラグジュアリーな上海蟹専門のレストラン。オープンは2020年12月。本店は上海にあり、同地で5店舗展開しているが、日本へはこの日本橋店が初出店。なお上海の本店はミシュラン一つ星で、中国内外の美食家から支持を得ている。
同店で用いられる上海蟹は中国にある清潔な自社工場で養殖されており、衛生管理も徹底。品質はもとより安心・安全面での信用も高い。その上海蟹を、蟹王府の東京店では週三度の頻度で空輸。鮮度、味、香り、身の詰まりも最高の状態で提供する。
この間違いのない上海蟹を、さまざまなオリジナルの料理に仕立てるのが蟹王府の特徴だ。「上海蟹を身近に感じてもらえるような料理、蟹王府でしかできない料理」をめざす。
同店のスペシャリテは、「南蘇名物 夫婦蟹味噌ソースがけご飯」。上海蟹約5匹ぶんの味噌、脂、身をぜいたくに使って作る濃厚なソースを、ご飯と一緒に楽しむ料理だ。「雄蟹の胸肉炒め ポーピン(薄餅)添え」も安定的な人気。こちらは約10匹ぶんの雄の上海蟹の胸肉を、雌雄の味噌で炒めコクと味の深みをプラス。サクサクに揚げた薄餅とともに食べる。
定番の姿蒸しや紹興酒漬けも、もちろん人気。もともとの蟹のクオリティの高さをストレートに味わえる。また紹興酒漬けでは高級な紹興酒を惜しみなく使用。一般的なものとは別物の味に仕上がる。
なお調理スタッフは、総料理長含めた7〜8人のチーム全員が上海から着任。本場の味を時差なく表現する。なお点心も上海人スタッフが本場の味を再現。オーダーを受けてから餡を作って包みはじめ、作りたてを提供するので、格別な風味が楽しめる。
ワインセラーとバーを備えた、充実のドリンクも同店の特徴だ。コースに合わせたペアリングも提供しており、シャンパーニュ、白・赤ワイン(フランス産がメイン)、紹興酒、カクテルで構成する。また上海蟹のシーズン外では本場上海料理を提供。上海の家庭料理や点心を気軽に楽しむこともできる。
創作性に富み、バリエーション豊かな上海蟹料理は他ではなかなか出会えないもの。上海蟹の新しい魅力を味わいに、2月まで続くシーズン中にぜひ訪れたい。
●蟹王府(シェワンフ) 日本橋店
東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井二号館1階
03-6665-0958
https://www.shintai.co.jp